記念品詳細 - 「天目馬上盃」

大島巖(S33化工・OB会顧問)

名前の由来は、黒色を基調とした格調高い天目釉を施した盃で、高台部分が高い盃を表現しています。サイズは、高さ10.6cm、口径10.8cm。盃の外面に象嵌仕様で刻された「水野先生祝米寿」の文字が、釉薬の厚みの違いにより浮き出て、また、釉薬の流れで揺らぎが出て、奥床しい雰囲気が漂っています。高台上面には「東工大モー研OB会一同」の文字、台裏面には作者の銘「哲」が見えます。

天目馬上盃

作者紹介:

このたび水野先生米寿お祝いの記念品作成をお願いしました加藤哲郎さんを紹介させていただきます。加藤哲郎さんは東工大S56無機材料工学博士課程を修了され、企業に勤務される傍ら社内の陶芸教室の指導をされています。お父上の加藤義守さんは瀬戸市の染付磁器窯元眞玉園菱松の二男として生まれ、東工大S23窯業工学科を卒業後(理学博士)、窯業専門家としてアジア諸国で人材育成・企業育成に協力指導され、多数の表彰を受けておられます。一方、ご自身の作品については銀座松屋で個展を開催されて格調高い油滴曜変天目の茶陶作品などを発表されました。それから、特筆すべきは、お父上はモー研S23卒の先輩でもあり、当時の部車に大型トラックがあったので大型免許を取得されたことなどをご家庭で家族の皆さんにお話されていたそうです。

お父上の紹介が長くなってしまいましたが、加藤哲郎さんご自身の作陶の研鑽はこれからも続き、会社を退職されたら益々集中されて素晴らしい作品を発表されることと期待しております。

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