レースは走る実験室と言われるように、新技術の開発にはもってこいの場です。出走を取りやめたドイツのチームのマシンにはシーメンスの新開発のモーターが使われているらしいとの情報もありました。ACモーターでしょう。
日本のチームProzzaというのは名古屋の電動スクーターの会社「ProStaff社」がスポンサーをしているチームですが、日本の名だたるモーターメーカー、バッテリーメーカーにコンポーネンツの提供を頼んだけど軒並み断られたと言うことでした。ハイブリッド車などに使っている技術はあるが、レース用のものを作る技術はない。開発費を負担すれば考えてもよいがと言われるのが関の山だったそうである。
要はやる気がないということでしょうか。やる価値が無いとの認識なのでしょうか。そうやっている内に韓国、インドはおろか中国にもやがて抜き去られてしまいかねない気がします。
そういえば昔本田技研の本田宗一郎社長が「レースは走る実験室」といってマン島へ乗り込んだのが日本のオートバイ産業発展のスタートだったように思います。50年前の日本にはそんな意気込みが至る所にあったように思います。
世界に挑戦という為には日本の知恵を結集する必要があると思うし、そういう可能性を探ってゆく必要があると思っているわけです。なんとなく沈滞しているムードに風穴を明けねばならないと思います。その為には世界に目を向けることです。(そうなれば首相の足を引っ張ることしかしない社会がもっと変わるのにとも思ったりします。)
産学協同でもっと世界的な視点で物事を考えるべきだと思います。学生や研究者にもっと世界と鍔競り合いをやってもらいたいと思います。技術大国などと言う地位は一晩でひっくり返ると思わないといけないでしょう。
産学協同での「チャレンジ」が今こそ必要だと思います。
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