カナダ西部国立公園の旅

S37年卒 疋田 巧

前提

目的:カナダロッキーを巡る観光旅行。

移動:レンタカー。

出発地:航空運賃、走行距離の多寡を勘案して決定する。

時期:個人的な要素も含めて5月中頃に出発する。土日の出発帰国は避ける。

基本計画

運賃の安いバンクーバー着・発とする。(エア・カナダ正規割引運賃「メープル・カナダ」)

カナダロッキーの国立公園を出来るだけ多く訪問する。

1日〜400kmを目安に日程を定める。

宿泊地は決定しないで距離、コース等に自由度を持たせる。

必ず宿泊するであろう所は予約しておく。(Jasper、Waterton Park、Vancouver)

レンタカーやホテル等の予約はインターネットを利用し、その後の連絡はメールで行う。

ルートは下図に示した黄色線(BC、アルバータ、モンタナ、BC周遊コース)を予定(赤字は訪問した国立公園)

1.

成田からVancouverへ、

2.

VancouverからJasperへ移動、ロッキー山脈国立公園巡り

(Robson、Jasper、Banff、Kootenay、Waterton、Glacier)

3.

女房サービスでVictoriaへ

4.

Vancouverから帰国。

以上、走行距離3000km(2853km+観光+迷走)、8日間(予備日1日を含む)を想定。

運行日誌抜粋

1.

初日(5月13日)は、成田から飛行機で揺られた後、現地時間で午後2時頃Vancouver空港を出て、雨、雪に見舞われながら6時頃Kamloopsに到着・宿泊。(360km/4hr)

2.

翌5月14日は風光明媚な5号、16号線でJasperまで。早めに着いたので約60km寄り道をしてMaligne Lakeまで足を延ばしたが、雪に見舞われる、湖畔の村には未だ住人が居ない、湖は全面結氷でした。Maligne Canyonを散策。 Jasperのホテルはシーズン前なのに年寄りでごった返していた。暇な年寄りはみんな同じ事を考えているようだ。(410km/6hr)

3.

5月15日、早朝ホテルを出て、Jasper、Banff、Kootenay各国立公園を満喫しながら夕刻Cranbrookに到着・宿泊。(500km/6hr)

4.

5月16日、Cranbrookから、宿泊予定のWaterton Parkの村を横目にして、アメリカに無事入国(昨日オープンしたと言っていた)、Glacier National Parkの一部(主要部分は除雪中)を観光、再びカナダに入国、Waterton Parkを観光後宿泊。(490km/8hr)

5.

5月17日は移動日、早朝からの連続走行後Manning Parkで宿泊。途中はカナダの果物街道であるが時期的に早すぎて街道沿いのフルーツスタンドは開いていなかった。(910km/12hr)

6.

5月18日、再びVancouverに帰り、フェリーでVictoriaにわたる。(300km/6hr)

7.

5月19日、Victoria からVancouverへ移動。(100km/3hr)

8.

20日は市内を歩き回り、

9.

21日Vancouver発、

10.

22日帰国。

諸情報

車:トヨタカローラ(1500cc?)、満タン法で調べた燃費は約17km/lと上々。

ガソリンは10%アルコール入り、約100セント/リットル(カナダ)、約60セント/リットル(モンタナ)。

総走行距離3070km/45hr、平均時速約68km。

カナダはmksを、アメリカはmile/galonを使用、国境を越えた直後は制限速度などでちょっと混乱した。

雑感

季節的には早春から初夏で、山越え道路の一部では天候によっては道路閉鎖やチェン着装を強制する標識が散見されたが、問題なく走行できた。ただし、一部の公園は雪で道路閉鎖中や無人村(冬季は村を閉鎖、住人は低地に移動)があった。

昔に比べて、都会の運転はいらいらしている(日本ほどではないが)。

日本並にぴかぴかの車が多かった。泥だらけででこぼこの車はほとんど見かけなかった。

乗用車は小型車が主流で、昔は普通だった大型の乗用車はほとんど見かけなかった。

ものすごく高馬力の大型ピックアップトラック(こんなものを個人が使用しているようでは先が思いやられる)がやたらはやっていた。

小型乗用車を牽引した大型バスサイズのキャンピングカーが目に付いた。

ハイウエイのスピードは相当高速、私は100〜120km/hrで走ったが、ほとんど追い越しはしなかった。(登りで全く意気地のなかった大型トレーラートラックも結構早くなっている)

物価は高い(モーテルで一泊100ドル前後、食事代も日本並)。ただし、色々な料金に65才以上シニアー割引があった。

物乞いが異常に多い。新聞によれば、アジア系の名前を持った者の就職が困難等、人種差別が現れ始めたとのこと、国が壊れ始めている。

途中で見た野生動物:Black Bear、Coyote、Moose、Mule Deer、Bighorn Sheep、Mountain Goat、Raccoon、Skunk、Chipmunk、Ground Squirrel、Goose、Duck等々

カナダの山奥(Sparwood, BC)の道ばたで見た超大型トラック(the largest tandem-axel offroad dump truck in the world、Guiness認定らしい)

全長:20m

全幅:7.8m

高さ:6.7m

自重:260 ton

積載量:350 ton

エンジン:3300Hp

次の機会(があれば)に考えている同様な観光旅行

アメリカ西部砂漠の旅(約3800km):ロスアンゼルス→ラスベガス→ザイオン→ブライスキャニオン→グランドキャニオン→モニュメントバレー→アーチーズ→ヨセミテ→デスバレー→ロスアンゼルス(7月にならないとコースが限定される)

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